稲田マン22歳(2)「初心者ギターマン編」第1話~第8話

第1話
次の日
仕事を終えて、地元の駅前のシャバい楽器屋へGOGO!!
生まれてはじめての楽器屋^_^
弟に絶対にいるものを教えてもらいました。
チューニングメーター?
知らんなーf^_^;
何かを計るのは間違いない。
ピック。
さすがに知ってる(・_・;
弦。
知ってるやろ。
僕はチャリを駅の駐輪場に置き、ごちゃごちゃしている商店街にGO!GO!
確か【中屋】の横に楽器屋あったなー。
【中屋】
みなさんのお住みの街にもあるかと思いますが、肉屋さんです。店前で、コロッケ揚げておりまして。
子供の頃、食いまくってました。
おっ^_^中屋あったあった♪
帰りに買っていくかな。コロッケ^_^
ブッ( ゚д゚)
コロッケ40円て書いてる。
相変わらずゴミみたいな値段で
商売しとるなー。
僕はコロッケが揚がる香りを後に
隣にある楽器屋に入りました。
ウィーン
店「あらっしゃ。」
あらっしゃ??
何?
いらっしゃい?
はじめて楽器屋に入りました。
全く感動がありません。
何故なら、ギターも何も飾ってねー。
棚に教則本と、レジの横にガラスのケースがあり、リコーダーとかハーモニカがチョロチョロと並んでるだけ。
何や(・_・;
つぶれる5秒前か?
店「兄ちゃん?何?」
何て?客やないか。
神や。客は。
ポク「すんません。これ(・_・;」
僕はめんどくさいから書いた紙を渡しました。
店「チューニングメーター、ピック、弦。
兄ちゃん、エレキ?」
エレキ?
弟から貸してもらったやつはエレキちゃうやろ?あれは。
ポク「いえ(・_・;」
店「アコギやね。OK。」
店のおっちゃんが、何やら奥の方に行き、
注文の品らしき物を持ってきてくれました。
店「チューニングメーター、ピックは普通の硬さのやつ、弦も普通のやつでよいかな?」
ポク「はい(・_・;何かわからんけど。」
店「はじめたてやろ?ほんならこれで十分やわ。6800円です。」
えっ( ゚д゚)
そんなするん?
いろいろ金いりますなー。
つーづーく。
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第2話
ポロンポロン^_^
何か適当にギター弾いてるだけでも楽しいなー^ ^
弟にチューニングメーターの使い方を学びましたが、非常にめんどくさいでありますな。
毎回毎回やりまんの?
まぁルールなら仕方ないが。
てゆうか、習いにいきたい。
こんな右も左もわからないのにさー。
僕はリビングにある、電話帳を取りに行きました。
スタスタ。
あったあった^ ^
電話の近くにありました。
ペラペラ
ラペラペ
ん?
国分(・_・;
国分にある。
ビミョーに遠いなー。
車で30分弱か。
他の見ても、もっと遠い。
思った時が動く時さっ!
いやいや(・_・;
いつからそんな暑苦しい男になったんだ?
そんな自分にちょっとビックリであります。
早速電話。
ピポパポピ
ルルルー
ガチャ
ギター「もしもし、こちら田山ギター教室ですが。」
ポク「どうもm(__)mギターを教えていただきたいのですが?」
ギター「クラッシックですか?ポピュラー?」
何?
何が?
ポク「ちょっとわからないのですが、クラッシックポピュラーで。」
ギター「うーん(・_・;ちょっと一度ギターを持ってきてもらえますか?」
ポク「はい。今から行けます?」
はい。気持ち悪いでありますね。行動力が。
ギター「今からはちょっと他の生徒さんのレッスンなんで。明日などいかがですか?
それと、場所おわかりですか?」
ポク「問題ないです。明日何時頃?」
ギター「今ぐらいで。7時ぐらいでどうでしょう?」
ポク「わかりました^_^よろしくお願いします。」
ガチャ
やったー(^○^)
明日からギターを教えてもらえ…
あっ(°_°)
明日、デートやった。。
7時から_| ̄|○
つーづーく。
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第3話
キキーッ!!
仕事を終えて
ダッシュで帰宅。
チャリンコ、油ささないとキーキーうっさいわ(・_・;
昼休みにさっちに電話。
仮病使って会うの断ろうかと思ったけど、後でギャーギャー言われたら嫌なんで、正直にギター教室にお話しを聞きにいきますと言いました。
さっち「いや、意味わからへん。会うのん嫌やったら無理して会わんでええわっ!」
ガチャ!!
ツーツー(°_°)
これって僕のせい?
ええm(._.)m
100パーね。
まぁよい。
僕はギターを弾きたい。
もう誰とも会いたくないのさ。
仕事もしたくないのさ。
飯も風呂もどうでもよい。
煙草は吸う。
煙草をくわえながら、ギターを苦い顔で弾きたいからね^_^
全て型からの稲田マン。
大事な事さ。
僕は弟から貸してもらったギターを抱え、
アストロに乗り込みました。
多分このメーカー
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多分ね。
THEギターなルックス。
ええ。
全く気に入ってません。
キムタクが【夜空のムコウ】で弾いてた
あのギターがよいなー^_^
絶対あれやわ。
ブロロー!!
アストロは国分を目指しております。
修理工場にあった大阪の細かい地図で
場所を確認。
余裕やね。
今はほんま楽やな。
Googleマップとかさ。
てゆうか、この車うるさい(ーー;)
ギター以外の事がほんまにどーでもよくなってきておる稲田マン。
車も彼女も友達も。
それより、早く一曲弾けるようになりたいのや!
ブロロロー!!
うっさいわ。
ほんまうっさい車m(._.)m
売ろかな。ミラで十分やし。
極端な男稲田幸四郎。
田山ギター教室に着きました。
普通の住宅街にある普通のお家。
となりのお家もおんなじ型。
てか、車どこに停めよかなー(ーー;)
ほんまいらんわ。この車。
続け!
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第4話
結局、車を停める場所がなく、
表通りまで戻り、パーキングに停めるはめになりました。
マジでこの車いらない(°_°)
ローンあと180万残ってますが_| ̄|○
僕は歩いて先ほどの先生宅まで。
テクテク
クテクテ
着いた^^;
僕はインターホンを鳴らしました。
約束の時間きっかりであります。
車を停める時間が無駄でしたね。
ピンポーン
田山「はい。」
ポク「昨日電話させてもらいました、稲田ですが。」
田山「あっ。どうぞ。すぐの階段を上ってきてください。」
ポク「わかりました。」
僕は玄関ドアを開けて、中に入りました。
テクテク。
恐る恐る階段を上っていきました。
木目調のシックな空間。
ガチャ
階段を上がり終わる頃、向かって右側の扉が開きました。
田山「はじめまして。田山と言います。どうぞ中へ。」
めちゃ若いですやん(・_・;
もっとおっちゃんかなと思ってました。
往年の河井我聞的な。
ロン毛であります。
今でゆうところのチャラい人。
まぁ、君はもっとチャラいがね。
ポク「はじめまして。稲田です。」
僕はお部屋に入りました。
真ん中に椅子が置かれていて、譜面台がポツンと。
右側の壁にはギターが3本掛けられています。
左側のシックな家具の上に、ずらーっと
トロフィー、壁には表彰状が5枚ほど。
何ちゃらギターコンテスト優勝とかなんとか書いてあります。
ちょっと(・_・;
すごい人ちゃいますの?
奥にこれまたおーされな机。
デスクトップのパソコンが置かれています。
田山「どうぞ座ってください^_^」
ポク「はっはい。(・_・;」
急に緊張してきた。。
僕はポツンと置かれた椅子に腰掛けて、
ソフトケースを横に置きました。
ポク「すごいですねー(・_・;トロフィーとか表彰状とか。
田山「いえいえ。長くやってるともらえたりしますよ。」
そうなん?
僕は壁の表彰状を見ました。
ぶっ(; ̄ェ ̄)
日本ギターなんちゃら第3位とか(^◇^;)
とんでもない人ちゃいますの??
つーづーくぅ。
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第5話
先生「ちょっとギター見せてくれる?」
僕はペーラペラなソフトケースから借り物のギターを取り出しました。
ポク「どうぞ^^;。」
先生はギターを受け取り、胸ポケットから何やらUの字の金属製の棒を取り出しまして、ポンッと自分の右足に叩きつけ、ギターにそっとあてました。
キーン
何か変な音なったよ。
ゆうか何やってるか全くわからない。
僕はその様を見ていました。
ポンポンポーン
何やってるん?
今度は左手で弦に触れるか触れないかみたいなことをして、変な音鳴らし出しました。
全くわからない。
ジャラーン♪
先生「はい^ ^どうぞ。」
ポク「どっどうも。」
先生はギターを僕に渡しまして
先生「一応、クラッシックの教室なんで、いろいろとやってもらわないとダメなんだけど、いいかな?」
僕は何にもわからないのです。
わからない時はわからないと言いましょうと昔に習った気がする。
ポク「先生^^;何にもわからないのですが。」
先生「とりあえず、何かやりたい曲を探してきてくれる?思い出に残ってる曲とか。
一応、指使いの基礎からやりますから、基本が出来てから考えましょう。歌も歌うの?」
ポク「一応^^;。」
先生「じゃあ弾き語りだな。わかりました。とりあえずやりたい曲を探して、譜面を買ってきてください。来週の月曜日8時に来てくれますか?」
ポク「わかりました^ ^。」
てゆうか、何でギター出したんやろ?
僕は先生てどんなもんか知りたくて、ちょっとお願いしてみました。
ポク「先生?SMAPの夜空のムコウてご存知ですか?」
先生「知ってますよ。イントロのメロディがなんとも切ないですね。」
ポク「弾けます?」
先生「ちょうど別の生徒さんがやられていまして、弾けますよ。」
先生は壁にかかっている高そうなギターを取り、先ほどのわけわかんない事をやり、
弾き始めました。
ポンポポポポポーン♪
(;゜0゜)
上手い!てか、CDですやん。
決めた!!
夜空のムコウに決めた!!
つーづーく。
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第6話
チャリチャリ~
キキィー!
次の日、仕事を終えて、すぐに譜面を買いに行く予定の稲田マン。
ダッシュでオイルまみれのつなぎを
脱ぎ捨て、またまたチャリに乗り込み、
ミナミへGO!GO!
仕事中からなんだかドキドキがとまらなかったのさ。
昨日の田山先生のプレイを見て。
僕もあんな風に弾ける日がくるんだろうか?
胸の高鳴りと共に
ミナミアメリカ村へ。
アメリカ村にある五木楽器に着きました。
基本、ミナミで遊んでるんでどこに何があるかわかっています。
まさか何回も素通りしていたこの楽器屋に入るとは^^;
ウィーン
自動ドアが開き、店内へ。
いきなりエレキギターが山のように置いています。
とりあえず譜面だな。
僕はレジ横で弦の張り替えをしている店員に尋ねました。
ポク「すいません。SMAPの夜空のムコウの譜面てありますか?」
店員「すいません。あちらにある分だけです。」
何や?
バイトか?
×××したろか?
あちらにある分て。
顎でツンとやりよったよ。
店長さーん!!
顎で方向を示したYO!
当時の稲田マン。たいへんキレやすい若者でありましたが、ここはギターに免じてゆるそう。
僕は譜面コーナーに行き、夜空のムコウを探しました。
ない。
ないのであります。
SMAPのスの字もありゃーせん。
ないゆうことはないのかな^^;
あのバカ店員がそない言うから
ないのでしょう。
えー^^;
せっかく来たのにさー_| ̄|○
僕は田山先生の言葉を思い出しました。
思い出に残ってる曲。
夜空のムコウは憧れの曲でしょう。
 僕の思い出に残ってる曲なー^^;
おー(^O^)
昔よく歌ったあの曲にしよー!!
 あの曲あるかなー。
僕はそのアーティストの太い本を取りまして、その曲があるか見ました。
バンドスコアであります。
この頃は何も知らないから。
あったあった^ – ^
これにしよー\(^o^)/
シャ乱Q
【シングルベッド】
つーづーく。
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第7話
3000円弱で購入。
てゆうか、シングルベッドだけでよいのに、探してもなく^^;
シャ乱Qの往年の名曲達が詰まったバンドスコア。一曲だけやるとかもったいないね。
 僕はお店を出ようとしました。
ん?
2階への階段がありました。
せっかくやから見て行くか。
テクテク^_^;
クテクテ^_^;
2階に着きました。
壁に20台以上飾ってあります。
フロア真ん中には円を描くように
アコースティックギターが置いてあります。
このギターを立てかけるやつええなー。
いわゆるギタースタンドゆうやつですね。
とにかく初心者。何もわかっていません。
ん?
奥にガラス張りの別室があります。
向こう側にアコースティックギターが飾ってあるのが見えました。
せっかくやし行って見よう。
僕は何だがただならぬ雰囲気を醸し出してる別室に入りました。
(;゜0゜)(;゜0゜)
あっ
あのギターやっ!!!
{3C7349C3-1E18-4C21-BF5E-102C3D2603C8:01}
うぁぁぁーっ(;゜0゜)
どっどっ
どーしよーっ!!
ドキドキしてます(;゜0゜)
僕は近くまでよりました。
それは、堂々と壁の真ん中に御鎮座。
 圧倒的な存在感であります。
他にも明らかに高そうなギターが飾られておりましたが、全く目が行かず^^;
僕は値段を見ました。
(;゜0゜)(;゜0゜)
220000円_| ̄|○
無理だ。あの枯葉みたいな模様すら買えないわ。
つーづーく。
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第8話
店員「いいでしょー^ – ^オベーション。」
ん?背後から黄色のTシャツを着たおっちゃんが話しかけてきました。
ポク「このギターしか目にいかないですねー^^;。」
店員「弾いてみます?^ – ^」
ぶっ( ゚д゚)
マジすか。
高嶺の花を弾いてよろしいの?
店員はその王者のギターを取り、
ポケットからまた例の金具を取り出しまして、変な事してます。
ポーン♪ポーン♪
店員「どうぞ。」
どうぞ言われても。。。
僕は産まれたての赤ん坊を抱くかのように丁重に受け取りました。
赤ん坊、抱いた事ないが^^;
僕はおーサレな椅子に座り、覚えたての
Aメジャーのコードをジャラーンと弾きました。
店員「ピック使ってください^_^」
僕はピックを受け取りましたが、
AメジャーとEしか弾けないとゆう。。
てゆうか、全然違うやん。
素人でもわかるよ。
お家にある借り物ギターと
雲泥の差であります。
オベーションてゆうねや^ – ^
スタンディングオベーションとか言うけど、そのオベーションかな^^;
とにかく感動。とにかくこれじゃないとイヤ。とにかく高い。
どないする?^^;
ポク「あのー^^;このギター、すぐに売れますか?」
店員の目がキラリと光ました。
店員「すぐでしょうね( ̄+ー ̄)」
やらしい顔したなー^^;
店員「内金をおいくらか納めていただけるなら取り置きますが。」
取り置き?
ポク「一万ぐらいしかないのですが^^;」
店員「全然構いませんよー^^;,一ヶ月ぐらいなら。」
一ヶ月( ゚д゚)
あと21万_| ̄|○
一ヶ月で_| ̄|○
無理でしょ。。
つーづーく。

新たなる冒険が今始まる